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2009年04月17日

最近の作物部

最近の作物部の様子を紹介します。
作物部では、3月の下旬から種まきの準備が始まりました。


最近の作物部最近の作物部
まず、塩水選です。比重は約1,13、生卵が横に浮くくらいの塩水に種もみをつけます。病気の種もみや未熟な種もみは軽いため、浮いてくるものを取り除き、充実した、健康でよい種もみを残します。


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次は、温湯消毒です。60℃のお湯に7分間つけて、バカ苗病菌、イモチ病菌を殺菌します。3年生の生徒が慎重に60℃を保ちます。終わったらすぐ水で冷やします。


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その後、浸種に入ります。田んぼの水路で、一番温度の低いところでじっくり種もみに吸水させます。7~8℃で2週間ほどかかります。種もみについている発芽を抑制する物質も洗い流します。この後、催芽(さいが)といって、サーモヒーターのついた桶にいれ、25℃で15~20時間ほど待つと、一斉に芽が出て来ます。


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芽が出て、ハト胸状態になった種もみです。脱水して天日乾燥して保存します。


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種まきです。光と養分で競合しないよう、できるだけ薄蒔きをします。1箱あたり40グラムの手動の播種器で種もみを播いていきます。右側の写真は播種し終わったところです。苗箱は10アール(1反)あたり20箱ほど要るので、今年2,2ヘクタール(2町2反)の田んぼでお米をつくる作物部では440箱以上の苗箱に種もみを播きます。


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播種した苗箱を鎮圧して覆土した後、ハウスの中に並べていきます。保温シートと遮光シートをかけ、水やりをしながら出芽を待ちます。


最近の作物部
4日目です。(これが4月16日。最初の塩水選が3月23日ですから、約3週間かかったわけです。)一斉に出芽してきました。


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作物部の作業の多くは、地道な作業の積み重ねです。その中で、根気強く、長い目で作物を育てていきます。稲作では、苗半作というように、苗作りがとても重要です。作物部では、環境適応力のある苗にするため、できるだけ低温で時間をかけてそだてています。塩水選は、3月下旬、4月上旬、4月中旬の3回に分けて行われます。田植えを待つ冬水田んぼでは、サギや鴨などの水鳥がえさをつついています。茶色の羽はヒナでしょうか。
〈タサカ〉


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Posted by 愛農高校 at 10:58│Comments(0)作物部
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