2009年09月15日
3年生修学旅行in韓国
44期生は9月8日〜12日にかけて、
韓国に修学旅行に行ってきました。
新型インフルエンザのために6月の旅行期間が延期になりましたが、ぎりぎりまで高熱をだす人がいたら行けないかもしれないという緊張感漂う中での出発でした。
一日目に宿泊した洪城(ホンソン)の環境農業教育館には、わざわざ40期生と43期生のC君が会いにきてくれました。
二日目は愛農生が楽しみにしていたプルム農業高等学校に行きました。朝の歓迎会では校長先生のご挨拶や、ア・カペラグループの合唱や、ハンマダンという韓国の伝統楽器の演奏で私たちを歓迎してくださいました。
歓迎会が終わり、校長先生に学園内を案内してもらった後、今度は歩いて15分位のところにあるプルム専攻部へ行きました。
プルム専攻部では愛農にも何度も来て下さっている洪先生が専攻部の案内をしてくださり、44期生一人ひとりにお土産を下さいました。
プルム高校の農場は小さいですが、専攻部には田んぼがあって専攻部の生徒一人ひとりが一枚ずつ田んぼの管理をしているそうです。
また、専攻部には園芸科があり、庭園の管理が美しく整然となされているのが印象的でした。
夕方からは高校に戻って、生徒のみなさんはグラウンドでバスケットをしたり、夜には交流会でバンド演奏をしたりと楽しい日韓友好の時を持てたようです。食堂で一緒にご飯を食べている様子はどちらがプルム生でどちらが愛農生か区別がつかない程でした。
三日目、プルム高校の朝も、愛農と同じように体操ではじまります。あっという間にプルム生との楽しい時間は過ぎ、朝食後、別れを惜しみつつプルム高校を後にしました。
ここは、今回の修学旅行の学習のメインともいうべき独立記念館です。日本語でのガイドさんに案内され、私たちは韓国の人々が日本の占領下でどれほどひどいことをされてきたかが蝋人形で克明に再現されている展示を見て回りました。詳しい報告は保護者会の二日目に報告会が準備されていますので、44期のみなさんに譲りたいと思います。
修学旅行の四日目は韓国の北部、春川(チュンチョン)で目覚めました。ここは42期生のお父さんが牧師をしている史北メソジスト教会です。
朝ご飯は日本にいたことがあるという教会のおばあちゃんが朝はやくから起きて作ってくださいました。
その後、バスに乗り15分程離れたシゴル教会に向かいました。シゴル教会には精神に障がいのある人や、ダウン症の方々が20人程農作業をしながら自給自足の共同生活をしおられます。とても平和な場所でしたが、その場所の真ん中を通る道を軍隊が銃を持って訓練している様子がとても異様に感じました。その後さらに北上し、休停戦の見える展望台に向かいました。私たちの見えるその先に北朝鮮があり、そこに住む人々は今でも60年代の不自由な生活を余儀なくされている。その現実の根底には日本が深く関係していることを(自分も含めて)知らない人が多くいることを今回の旅行で痛感しました。
あっという間の五日間でしたが、韓国と日本の歴史を知り、多くの卒業生、韓国の方々にお世話になった修学旅行でした。プルム高校で友情を育んだ愛農生は韓国と戦争をしよう等とは思わないでしょう。その気持ちを大切にしてこれからの人生に生かしていって欲しいです。
インフルエンザのことでご心配くださった皆さま、無事行って帰ってくることができました。ありがとうございました。
プルムの専攻科で勉強している35期生のJさんは、旅行中ずっと通訳をしてくださいました。
お陰で学び多き旅となりました。
尚、本文中でもふれましたが、詳しい報告は保護者会の二日目に3年生によって行なわれます。
どうぞお楽しみに!
〔川上〕
Posted by 愛農高校 at 16:00│Comments(0)
│44期
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